-絶え間なく鍛えた者だけに栄誉が訪れる-

2009-04-06

筋肉の付き方がかなり違う(らしい)

4/4の土曜日に鍼灸院に行った。本来ならどこの鍼灸院に行ったのか書かねばならぬところだが、僕の書いたことで鍼灸院に迷惑がかかるようなことがあっては僕の本意ではないので、あえて書かないことにする。

この鍼灸院に行ったのは、そもそも鍼灸院に縁のない生活を送ってきたのだが、音更町方面をLSDで出かけた折りにみかけ、スポーツ障害の鍼灸整骨が診療項目として書かれていたからに過ぎない。

僕の目的は右足の張りを何とかして欲しかったということ。
具体的には、膝や足首の屈曲時におこる痛みを伴った鈍さである。

鍼灸師に痛みの伴う場所を告げ、趣味としてランニングを行っており、月間100~300km走る(年間2000kmくらい)。
2月中旬以降、自覚できる疲れ(右側足・脚部)があったが、3月中旬に上京したおりに足・脚部の疲れが取れなくなり痛みを伴うようになった。ことを説明した。

鍼灸師は、右側にだけ障害が集中していることに着目。
「左足に怪我したことはないか?」としつこいくらいに聞いてくる。やはり、左の問題をかばう動作が右に集中して耐えかねる事態になっているという経験則があるようだ(この点、シューズマスターがいつも仰っている「問題が発現している場所に問題があるわけではない」(意訳)ということを思い出す。又、このようなことを先週「吉田さん」にもコメントをいただいている)。

思い返せば、確かに2003年の春から走り始めGWのころには「左膝を痛め、1ヶ月半ほど走れない時期があった」を思い出し、概略を説明したが、鍼灸師は納得していないようすだった。

そういえば、その後は左膝が痛くならないように注意しながらランニングを続けて来たが、そのころから自分でも走り方が変わったような気がしている。(今となっては比べようもないのだが)
僕は、左に怪我した事はないか?と聞かれたので、正直に答えているのに納得していないってのはどういうことだ?と内心面白くなった。とんでもないところに来てしまったかもだなぁ...と後悔しはじめてしまった。

一応、電動全身マッサージのベッドに寝かされて「ブルブル」してもらう(このマッサージ器はウオーターベッドのようで浮遊感がある)うちにとてもリラックスしてきた。(気持ちのモヤモヤ感は消えてないけど)

診療台にうつされ、仰向けに寝せられる。
ひとしきり観察された後、右内側くるぶしと右膝内側に電極がセットされ「電気治療?」される。
これは鍼を打つ気がないな?と直感的に分かった。「なんだかなぁ~」と思いつつなすがままにされておく。
電気治療の間、鍼灸師は他の患者さんを診ていてが、電気治療器のタイマーが切れるころには他の患者が全ていなくなった。
土曜日でもあり、診療時間から察するにもう他の患者はこないだろう。ここから鍼灸師と僕のマンツーマンとなる。

鍼灸師はまたも「他に左足に怪我はなかったか?」と聞いてくる。何度もしつこいくらいに聞くので、僕の顔にいいかげんにしてほしいというような表情が出ていたのか「たしろさんの筋肉の付き方は、ひとめ見るだけで左右がチグハグなんです」と言い、およそ下記のような観察結果を教えてくれた。



1.ケツ筋


2.腿裏


3.腿表


4.膝周り


5.ふくらはぎ


6.股関節の可動域


鍼灸師が言うには、月間の走行距離から推察して、筋肉の付き方にこれほどの差は出ない(つまり、もっと均一とはいわないけど「そこそこ均一」に付くはず)。
左側をかばって走り続けるから積もり積もってこれだけの差になったのだと思う。その原因がどこにあるのかを知りたいという。

そこまで説明されると僕も真剣に思い出さねばならない。もう30年も前のことなのであえて言わずにいたが、左足首を骨折した経験があり、入院期間は2ヶ月であったことを告げた。

鍼灸師の表情は「左膝の故障」のときよりは納得した様子に変わった。
「たしろさん、ランニングしていて(ランニングが終わった後とか)左足首(骨折した付近)が痛くなったことありますか?」と聞く。
聞かれてみてはっとした。痛くなった記憶が全然ないのだ。
「左右同じ負荷がかかっているとして、故障(骨折)後で、しかも筋力も弱い(上記表の「小」)左側が痛くなったことがないのは変だと思いません?」と諭されるように疑問を投げつけられた。

鍼、マッサージで今の痛みをとることは「まったくの無駄」とは言わないけど「そこ(左右の違い)を解決しないと元の木阿弥です」という。
「たしろさん、これはできますか?」と何種類かの運動をさせられる。

1.仰向けになって、右足は伸ばしたまま左膝を上に曲げ、左腿裏(ハム)を使って腰を持ち上げる運動。
腿裏にびりびりする痛みが走り満足にできなかった。

2.いすに腰掛け、いすから立ちあがる動き。
普通は両足裏をしっかり床につけ、腿裏を使って立ち上がるのだそうだ。
僕は、上半身を前傾させ腰を浮かせて立ち上がる動きになっている。

3.いわゆるスクワット
僕の場合、右つま先が開き(膝も開く)正しいスクワットの運動になっていない。


鍼灸師の見立てとしては、左足(骨折跡)を庇う所作が過去30年にわたり染みついており、無意識に日常生活はもちろんランニングにも出ている。右側が過負荷な状態になっている。

対応策(鍛えるべき筋肉)としては、まずは、左ハムストリングの強化が第一。
「これできますか?」に簡単に応じられなかった自分の左ハムストリングは確かに弱いすぎると思う。

教えてもらった3つの運動
今思い出してみると結局のところ3つの運動を推奨された。
a.ストレッチ
ストレッチが重要であることは「知っているだけ」で実際になかなか実践できずにいたのだが、ハッキリと右股関節が固いと言われたので、励行せねばと思っている。

b.上記「1」のハムストリングを鍛える
普通はスクワット(ヒップスクワット?)で鍛えるものらしいが「たしろさんの場合は、それでは少々過負荷だと思うので寝てやる方法」がお勧めとのこと。
普通より弱い左ハムと言われてランナーとしては恥ずかしいかぎりだ。

c.カーフレイズ
足裏の体重移動の経路に注意すること。

それぞれの運動の注意点は、
  • 膝とつま先と骨盤の正面から見た位置関係(膝を開くとかつま先が開くとかならないようにする)
  • 動かすべき筋肉を意識して運動する。
  • 関節をテコの支点として使わない。関節に負荷をかけないで筋トレする。

鍼灸院にいた時間は2時間。
痛みや張りを除く治療行為は一切してもらっていない。
なにしに行ったのかワケワカだったりするが非常に参考になる時間を過ごした。

ということで、帰宅した時からこれらの運動を苦行トレに取り込み実施しているのは言うまでもない。

とはいうものの、治療をしてもらっていないので日曜日は痛いところが痛いままだった。
しようがないので、昨夜は自分でキネシオテープを適当に貼りまくり(巻きまくり)、今朝はだいぶ調子が良い感じになった。


そうだ、もうひとつ思い出した。
なんか電気的な器具で痛い場所を探られている時に「ぷるぷる来ませんか?」の問いに「来ませんね」と答えた。電圧?を上げることになるのだが、結構上げたらしい。
「たしろさんは痛みに強い身体ですね」と言われる。
なんかM度の高さが証明されたようでちょっと嫌だった(大笑)

4 コメント:

吉田 さんのコメント...

こんにちは

食い入るように拝読させていただきました。最近の私の故障は右に集中しております。恐らくそれはその前に傷めた左のシンスプリントをかばうために起こった必然ではないかと考えております。しかし、こんなに筋肉の左右差があるとは驚きです。永年の積み重ねなんでしょうね。

たしろ さんのコメント...

To:吉田さん
なんというか、人生の半分以上をかけてついた癖(左足かばい)がこれから直るのか?甚だ疑問ですけど、鍛えるべき部位が分かっただけでも良いのかな?と思う次第です。

ランニングに必要な筋肉はランニングで養うのが基本となにかで読んだ気がしますが、偏った癖があれば偏ったままの筋肉を養うことになり結局は怪我(故障)の温床になることはあっても良い結果には結び着かないのだなぁと思いました。

年齢的に50になろうとしている我が身にとっては、なかなか厳しい現実を見せつけられた気がしているのですが、投げ出す気持ちよりも、苦行トレに取り組もうと積極的な気持ちになれたのが少々不思議ではあります。
それだけマラソンの魅力的なのでしょうが、吉田さんの荒行への取り組みを最近見ていたので「ならば僕も」と思ったのだと思います。

saka さんのコメント...

左右のバランスってのは、僕もかなり違います。まず足そのものの長さが左右違います。1.5センチくらい右が短いかな~

昨年、ちょうけい傷めた時も、それが直接の原因かと思い整体で補正してもらうと一時的に長さも治りますが、数日で元にもどったりしてました。その時背が2センチくらい伸びたのにはビックリしました・笑 でも結局劇的な効果は無かったです。

あと、仕事中に右足を左のモモに乗せて足を組むクセがあったので、それを直したりもしました。

最近鏡見て気が付いたんですが、左右の太股の太さが違いました。これも若干右が太いです。そして痛みが出るのもやはり右足ばかりです。バランス撮るのはホント難しいですね。

最近、ジョグの時は左のけりを意識したりしていますが、負担を減らす為に思い切った減量も併せてやると良いかもしれませんね。

たしろ さんのコメント...

To:sakaさん
左右が均一っていう人の方が少ないとは理解しています。なので、バランスが悪いこと自体にはそうショックは受けていないのですが「左ハムが普通の人より弱い」というのはかなりショックでした。
使えていないんだなぁ~と...
少ないながらにも付いている筋肉は使わないと損なので、なんとか使えるようにしたいというのが本音です。
僕くらいの年齢になると筋トレの効果は???なので、気休めでしょうね(笑)。
なんにをするにもマラソンは難しいです。