-絶え間なく鍛えた者だけに栄誉が訪れる-

2007-03-22

NB M800F

縁あって、ある方からNB M800Fを譲っていただいた。
何度か里子に出しているが、里親になるのは初めてだったような気がする。

こういうことって巡り巡ってくるものなのだなぁ...と実感する次第。

程度としてはご自分で50km程度走っているとのことで、踵部にシューグーで補修していただいた跡が見えるが、全体としてかなり良好だと思われる。(自分が中標津に出したGEL-1110よりは遥かに良い状態だ)

サイズは26.5cm、ワイズは Dである。
で、早速試し履きしてみたが幅はまったく問題ないが、足長は少し長い気がする。
幅を調整するのにコルクシートチューンが有効なのは承知しているが、足長の調整には有効なのだろうか?(とりあえず試してみるか)もっとも、シューズマスターのブログ記事によれば「幅があっていれば、足長は関係ない(短いと痛いし、長いと走りづらいとは言っているが)」ということなので、このまま走ってみて具合を見ても良いかも知れない。

NBのこのシリーズはかなり鳴り物入りでリリースされ、いわゆる「フラット走法」の為のシューズという謳い文句だった。
個人的にはコマーシャルビデオを見て「全体の1/4がフラット気味の着地...」で始まるフラット走法の妥当性(正当性)の説明はまったく信用していない(残り3/4という過半を占める部分の説明がまったくないからである)。
それはともかく、先日白糠ロードレースで使ったRT823もそうだが、NBのシューズには興味はあるので使ってみようと思う。

3 コメント:

匿名 さんのコメント...

詳細は忘れましたが、nbの方のお話ですと何年か前の北海道マラソンにてコース上に圧力センサーを設置し、その上を通過したランナーの重心の移動を計測、分類を行ったとのことでした。よって、データのねつ造等がなされていないとすれば;-)、それほどいいかげんなデータではないかと思います。

Nbの宣伝手法にも問題があると思いますが、フラット走方に対し批判的な方も少なくないように見受けられます。

元々フラット走方とはnbが作り出した新しい走り方ではなく、極端な話、高橋尚子選手の走りを分析し、理論付けを行っただけのものです。

よって、(特に影響力のある方が)後付けの理論の不備のみをやり玉にしてフラット走法全体を批判する事には眉をひそめざるおえません。

たとえば、フラット走方の特徴として中足着地がありますが、中足着地が注目を浴びるようになったのもわりと最近のことと認識しています。(浅学の為、認識違いがあるかもしれませんが)

しかしながら、アディダスが広告として雑誌等に掲載している早田選手、市橋選手のフットスキャンの図を見ると、明らかに中足着地ですし、往年の名ランナー宇佐見さんにしても踵着地といっても踵の前側、すなわち中足で着地するイメージで着地するよう勧めています。

既に一流ランナーにとって当たり前の技術なわけです。

このような具合ですので、フラット走方の様々な面について冷静な目で判断し、良い点は積極的に取り入れていくべきだと思います。

たしろ さんのコメント...

To:ムギプーさん
おっしゃる通りです。
僕はフラット走法自体に特に疑問を感じているわけではありません。
統計の結果、全体の1/4がフラット(あるいはふらっと気味)着地のランナーがいるというのも事実だとも思っています。
僕が疑問に思うのは全体の1/4に重みを置いた理由が不明瞭だと感じるからです。
(もっとも、NBが言いたいのは「フラット走法」は無駄のない安全な走り方です。統計の結果、ランナーの1/4がフラット(気味の人を含む)なんですよ。NBはそいうランナーの為にフラット用のシューズを作りました。ということなのだろうと思っています)
個人的な期待として、ここまでの統計を取ったのなら全体の1/4がフラット着地のランナーで、そのうち2/3がサブ4ランナーだったとか、フラット着地ランナーの3/4が完走した。とかのデータがあれば、フラット走法が「ロスの無い、安全な走法」であることの裏づけになったであろうと思うわけです。そういう意味でNBのコマーシャルビデオで公表されている統計結果だけでは物足りないと感じているわけです。
ここからは「穿った見方」になるので「そりゃ、妄想だろう」と読み捨てていただきたいのですが、NBはそういうデータを持ってはいるが、統計上一般ランナーにおけるいわゆるヒールストライクランナーとの特筆すべき「差」が結果として得られなかったので、それに言及していないのかなぁと思えちゃうわけです。
僕自身の着地はおそらく「フラット」というかべた足なので、フラット走法自体には興味もあるし、参考になると思っています。
僕が信用していないのは「フラット走法そのものではない」ということを申し上げておきます。
それはさておき、今回、NBのサイトにある動画を観て、もも下げドリルで「上げた足をすばやく地面に叩き付けるように...」というのがあり、目から鱗が落ちた感じがしました。動画と相俟ってとてもイメージしやすかったです。べた足走法からフラット走法へ脱皮すべくこれらのビデオを観て精進したいと思います。

匿名 さんのコメント...

フラット走法について、冷静に判断されているようで安心しました。

どうもフラット走法=nbというようなイメージができあがってしまっているのが良くないように思います。(nbにとっては好都合なのかもしれませんが)

>ここまでの統計を取ったのなら・・・・。
当然、このようなデータもnbは持っていて、(記憶が定かではないのですが)特にフラット走法のランナーのみ突出したデータは出ていなかったと思います。
逆にそんな結果になったら、ものすごいパラダイムシストですね。
nbの狙いは、多くの日本のランナーは意識しなくともフラット走法に近い走りをしているので、いままでフラット走法を意識していないランナーも苦労せずにフラット走法に移行できるという意識を持たせる事だと考えています。

>「ロスの無い、安全な走法」・・・
こういう宣伝がフラット走法に対するイメージをゆがめ、一部の方が反発する要因の1つだと思います。

フラット走法は、万人にとっての理想のフォームではありません。
ストライド走法、ピッチ走法と同様、いくつかあるランニングフォームの単なる1形態です。
よって人によっては必ずしも適した走法であるとは限りません。
が、フラット走法が適した人というのも必ずやいるはずですので、偏見や盲信にとらわれずに判断する姿勢が大切だと思います。
(明確かつ論理的な理由を持ってダメだと判断するのは全然問題ないと思いますが)

>今回、NBのサイトにある動画を観て、・・
私も、あそこで紹介されているドリルはとても役に立つと思いますが、あのドリルをこなそうと思うと走る時間がなくなってしまうので、やってません;-)