自分的には予想通り華々しく散ったパイロットマラソンだったが、やり遂げた感があるのは書いた。
やり遂げたと書いてはいるが、実はこれからがフルマラソンという時になにもやっていない。始まる前から終わっていた(笑)。
ではなぜ「妙なやり遂げ感」があるのか、この大会で得たものはなにか、今後の対策(というか方針?)について、いつものように心拍数の推移グラフをみながらつらつら書いてみようと思う。距離表示板を見失っていたことが多いので詳細なLapタイムを掲載できないのが残念だ。
中間点を過ぎてから距離表示板に気を配る余裕すらなくなったのでLapボタンを押した地点距離すら怪しい状態。こんなことになるならオートラップ機能のあるFr305を装備すれば良かったと今更思う。
グラフ下段にLap数(単にボタンを押した回数)があるが、「12」のちょっと右側を頂点にあとはダラダラと心拍数が低下している。頂点が中間地点と推測され、「11」は20km地点と思われる。だいたいのところここで全てが終わっちまったのだが、このグラフの形状が釧路湿原マラソンによく似ている。調べてみるとタイムまでほぼ一緒だったり(汗)。
で、似てるなら重ねてみようと重ねたのが下。
赤が別海、青が釧路だ。
いずれもハーフ地点過ぎから心拍数は低下しジワジワとじり貧状態となった。
釧路(青)はスタートの渋滞もなく、早い段階で心拍数は目標(160超)に到達。少し、速かったので160までペースダウンさせているが、別海(赤)は行くと決めていたので165でキープしている為、青よりも上位で推移している。
この辺の心拍数のコントロールは良い感じに出来ているが、足はイッパイイッパイだったと思う。
で、これでナニが分かる?ということだが、釧路の時と同じだということが分かるだけで、その後の成長(練習の成果)がないということが明白になった(笑)。
まぁ、この点はichanさんにも指摘された通りで練習してなかったと言えば、確かに走る練習は多くなかった。
実際にJogNoteで走った距離を月間記録から見てみると8月170km、9月140km程度。走った内容は主にLSDだものな。速くは走れないワケだ。
耐乳酸の練習(強度の高いインターバル、二日押しの練習)はしていなかったから失速の原因は「乳酸の蓄積」だろうというichanさんの見立ての通りだと思う。
今回は自分の予想を超える成績にはならなかった。ある意味、予想通りのつまらない結果だったが、洞爺湖マラソンや道マラではある意味、安全に走ってそれなりの成果が得らるという「予想した通り」の結果がつまらなく感じていた。
別海ではこれだけ撃沈しても「スッキリしている」のは、アマチアゴルファーが「ホンイチ」を目指してドライバーを振り回すように、後先考えずツッコみ、撃沈しても得るものがあったからだろうと思う。
僕のようなレベルではサブ3.5を狙うという5分/kmペースはかなりキツイ。正直、持久力だけでなんとかなるような話ではない。4分40秒/kmくらいで走れるスピードが確実に必要で、そのペースを30kmは継続できなければ話にならない。そして、そこから5分10秒/kmを超えないスピード持久力が必要なのだということが分かった。(いや、わざわざこんなことをしなくても机上の計算で分かるのだが)
なにより今回の貴重体験は、今までの練習じゃダメだということが分かったこと。今の僕でも5分20秒/kmくらいでならフルマラソンは走れると思う。でも、そもそも4分40秒で30kmを走る力がない。
このスピードと持久力をつける練習をこの冬にしないとダメだな。
そして、洞爺湖で一度サブ3.5に本気で挑戦し、その反省から別海に臨まねば来年中のサブ3.5達成はない。と思った。
今年のテーマである持久力と効率の良い走りのうち、持久力はちょっと置いておいて、筋トレ(腹筋、大胸筋、菱形筋)と上半身と下半身との連動性の効率を考えつつ、スピード練習養成に練習時間を割くようにしないとならないと思う。
とはいえ、LSD(物見、極寒)はおもしろいので止められそうにもないのだが...
最後にまた僕はカナダさんちの貼り紙を思い出す。
やることはやる。やるときはやる。やれるだけやる。やれなくてもやる。僕はサブ3.5の為に
やることはしてなかった。まだまだ、やらねばならないことは多い。
やるときにはやったけど、好きなことしかしなかった。
やれるだけやったけど、好きなことしかしなかった。
やれないと思ったけど、挑戦してみた。
6 コメント:
つくづくたしろさんの客観性には脱帽します。必ず成果がでることとなるでしょう!!
それで私もたしろさんの分析を参考にして来年のレースに臨もうと思い当たりました。
毎年、冬の間は、雪や氷があるので、スピード練習はできないでいましたが、めでたく新アリーナもできましたので、冬のスピード練習を取り入れてみようと思いました。
かつ、ichanさんの言うとおり私も走り不足です。話にならないくらいです。楽しいLSDもやって、この冬は「やることはやる・・・」を胸に刻み、洞爺湖で勝利の美酒を飲みましょうね!!
と、鬼(鬼さんではありません。)が笑う話でした。
別海、本当にご苦労さまでした!!
To:カナダさん
新アリーナの完成でよりよい練習環境が揃っちゃいましたね。
カナダさんはハーフで100分切りも実現していますから、僕よりもレベルの高い土台があります。
お互いにこの冬のスピード強化が鍵になりそうですね。
洞爺湖でサブ3.5に挑戦できるくらいに仕上げておかないと!
そういう意味では、断腸の思いで別海を回避したのは正解だったかもですね。
頑張りましょうね!
私も同じ歩いた仲間ですが、うまいことは言いません。
別海の走りが次のハーフのために役立ちますように。
To:スコップさん
お疲れさまでした。
スコップさんでも歩きが入ってしまうこともあるんですね。
別海の走りが陸別でなにがしかプラスになると信じて、もう一度イキます!
こんなにつらそうなたしろさんの完走記をはじめて見た様な気がします。私の道マラと比較するのも失礼ですが、一度心が折れると、ほんとにごろごろと坂を転がるように落ちるのは早いんですよね。経験豊富なたしろさんでもこういうことあるんだなと思いました。でも最初にサブ3.5狙った走りでの結果だからOKじゃないでしょうか。私の場合果敢には行けませんでしたので。
To:yottiさん
辛かったです。とよころサーモンマラソンの最初の2回(何れもサブ4ならず)と同じくらい辛かったです。
ただ、とよころは最初は楽勝ムードで、35km過ぎにガッツリ辛くなったという普通の「壁」にやられた感がありますが、今回は3.5狙いのチャレンジでしたから最初から辛かったです(笑)。
3時間40分狙いなら、ペース配分とか考える余地はあるのですが、僕の場合、3時間半だとペース配分もヘッタクレもないですからね。
予定通り玉砕です。
前にも書きましたし、yottiさんのブログにもコメントで書いたかもしれませんが「心は折れます」。折れない心や折れない気持ちはアテになりません。今回は北の大地さんの「ガンバ」という普通の言葉で目が覚めました。あの時僕は頑張ってなかったんです。
歩いても良い、もうちょっと速く歩こう。屈伸運動しても良い、でもそれはガッチリ痙攣してからにしよう。とか、見方を変えれば頑張れる方法があったんですね。そうしているうちに復活してきて最後の5kmくらいは歩かずに走れるようになり、最後の2kmは頑張った走りができたみたいです。
果敢に攻める走りにはそれほど勇気も大事かもしれませんが、ゆっくり(ペースを守って)走るということの方が余程勇気が必要だし、忍耐も必要だと感じています。
フルマラソン挑戦会では勇気をもって頑張ってください!(苫小牧がもうちょっと近いならペースメーカーで参加できるのですが、さすがに遠いですよね)
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