-絶え間なく鍛えた者だけに栄誉が訪れる-

2008-01-27

教訓:極寒LSD

今朝も昼前までいつものコース(ちょっと違うけど)でLSD。特に目新しいネタはないかな?と思ったが極寒LSDの装備について少々書いておこうと思う。

今朝のというか、僕の走った時間帯の気象条件は下表の通り。

時刻 時 気温 ℃ 風向 風速 m/s 日照時間 h 湿度 %
6 -21.3 南東 1 0 79
7 -21.0 1 0 80
8 -20.2 南南西 1 0.9 80
9 -17.8 北東 1 1 71
10 -14.4 北北東 1 1 66
11 -9.8 南南東 1 1 54
上記の気象状況は、先週の「極寒テスト完了」で書いた条件より一段と厳しい条件となっている。
この気温の低さについてどんだけ寒いか、ご理解いただけるのは道北、道東在住のランナーだけじゃないだろうか?
ぼやいて仕方ない(笑)ので、今日体験して得た耐寒策を次回のためにメモしておく。

1 靴について
今日使ったのはGelSnowRunnerだったが玄関に保管していた。
スタート地点に行きGelSnowRunnerに履き替えたのだが、靴に足を入れた瞬間から冷たい。靴が冷え保冷剤的な役割を果たし足が冷たくて嫌になった。(それでも、前回同様3kmも走ると温まった)

教訓:寒さが予想される時は前日から靴を温めておけ!

2 フェイスガードが良い(と思う)
顔面の防寒にネックウォーマーを使った。カナダさんが言う通りほほを隠れるようにしつつ鼻を出して走ったところメガネが曇るというような問題を回避することが出来た。
ただ、ほぼ3時間程度-20℃の中を走るには鼻を出しつつ頬も隠すというのは至難の業。結局、頬が痛くなり鼻までネックウォーマーで隠すことになった。(これ自体は全然問題ない)

ところが、この気温だと自分の吐く息でネックウォーマー自体が凍結し前面がカチカチになる。まるで鞭打ち症のギプスのような感じになる。これではネックウォーマー本来の防寒の役目も十分に果たせない。

フェイスガードではこのようなことにならないだろうと推察される。
極寒期はまだしばらくある。フェイスガードを購入しようかしら...

3 給水について
この季節ハイドレーションパックが十分に機能しないことは前回分かったので、今回はペットボトルに水を入れてザックに入れ走った。
ザックの中で凍結を回避する意味もあって背中側に一番近いところにしまった(体温の伝導で凍結防止をねらう)けど、凍るものは凍る。およそ10kmごとに給水したが20kmの給水の時にはシャーベット状になっていた。
また、一番最初にスクリューキャップを開けるときは問題ないのだが、キャップを手に持ち水を飲んだあと、蓋を閉めようとキャップを回そうとすると「回らない」。水を飲んでいる間(数十秒?)にキャップ内に残ったわずかな水が凍り閉まらなくなるのだ。

教訓:キャップを取ったらキャップを振り、水気を振り飛ばしておけ!

4 手袋について
前回課題を残した手袋だが、今日も前回同様に「軍手」の上に「フリースのミトン」を使った。
10km地点の給水でミトンの右手親指部分を濡らしてしまった。ちょっとだけだったし「たいしたことない」とたかをくくっていたが、右親指が冷たくなり始めるのにそう時間はいらなかった。
良く考えれば(良く考えなくても)、濡れた手袋の親指はたちまち凍り親指状の氷の筒。そこに軍手一枚で指を入れるのだから「指を冷やしている」のと同じだった。
このミトンは指が外れるタイプなので、親指の部分を外し軍手一枚になった親指を包むように手を握り温め続けた。

教訓:濡らすな!凍結危険!

5 ウエア類について
ウエア類は先週と同等のいでたちだった。
今日の気温でも走り出してしまえば「寒くてどうにもならない」ということはない。

3にも書いたが一番外側のウィンドブレーカーを濡らし凍結させてしまうと命に関わりそうだ。念のため、サブのブレーカージャケットをザックに入れておいたほうが良いだろう。

3 コメント:

匿名 さんのコメント...

カナダです。
サスガに分析力のたしろさん。読みながら笑ってしまいました。確かにこれらの現象はこの時期に走ってみないと体験できないことばかりですね。ペットボトルのフタや親指の冷たさ(痛さ)は痛感していました。

最後に手袋はスキー用のモノを使うのが肝要であるとサジェストさせていただきます。

これでマイナス20度の世界もクリアです。
クリアして誰かに賞状をもらうわけではありませんが・・・。

たしろ さんのコメント...

To:カナダさん
うひひ、こういう経験値をアップするのもあまり嬉しくないような気もしないでもないキワモノです(笑)。

スキー手袋やフェイスガードについてはカナダさんの仰る通りだと認識しておりますが、既にカナダさんが実証済みなので、僕は違ったアプローチをとり人体実験中です(大笑)。

-20℃を下回ると、-19℃と-20℃が大きく違うように1℃、1℃が別世界になりますよね。
-15℃くらいまでは「まぁ普通」と感じられるほどに麻痺しています。

死なない程度に頑張らないと(笑)

匿名 さんのコメント...

カナダです。
流石たしろさん。実験もアプローチを変えて実施しているんですね。すばらしい!!

くれぐれも死なないように気を付けてください。