-絶え間なく鍛えた者だけに栄誉が訪れる-

2006-10-09

BODY TECH ドライコンプレッションの効果

先日、ロングスパッツとロングTシャツを購入したのは書いた。
買ったことのある人は知っていると思うのだが、製品の入っている銀色の袋の裏面には「BODY TECH スポーツを科学したウエア」という説明が掲載されている。

製品の特徴、サポーター効果等は「ふーん」って感じなのだが、「運動負荷時のエネルギー代謝の変化について」というのがグラフ付きで説明されている。
曰く

着用時と非着用時とでの最大酸素摂取量と血中乳酸値を、安静時、歩行時、走行時のそれぞれで測定し比較を行うと、最大酸素摂取量についてはいずれにおいても明らかな差は見られませんが、血中乳酸値については走行時に明らかな差を見ることができます。この結果から、この商品を着用すると、走行時など運動負荷が高くなる場合において疲労軽減の効果があることが分かります。
とある。

気になるのはデータとして掲載されている最大酸素摂取量をあらわすグラフで、グラフによれば「安静時」、「歩行時」における最大酸素摂取量が製品着用時が上回っているにも関わらず、「走行時」には逆転。製品を着用すると最大酸素摂取量がわずかながら製品を着用しない場合を下回ること。
上記の説明はこの数字的事実を「いずれにおいても明らかな差は見られない」としている。
こまかな数字が例示されているわけでもないので、掲載されているグラフから数字を読み取り下記の通り一覧表にしてみた。


製品着用時 製品非着用時 着用時-非着用時
安静時 5.5ml/kg/分 4.5ml/kg/分 +1ml/kg/分
歩行時(7.2km/h) 31.5ml/kg/分 28.5ml/kg/分 +3ml/kg/分
走行時(10.8km/h) 41.5ml/kg/分 42.5ml/kg/分 -1ml/kg/分
走行時のおけるフルマラソン予想タイム 4時間4分 4時間

また、参考までに最下段のマラソン予想タイムは最大酸素摂取量から下記により求めた予想タイムである(但し、血中乳酸値が運動に及ぼす上記影響は考慮外とする。単純に最大酸素摂取量による考察)。

FosterとDanielsのフルマラソンタイム推定式 (1975年)

 マラソンの記録(分)= 387.3 - 3.45 × 最大酸素摂取量(ml/kg/分)

によるものである。
ちなみに調べてみるとダニエルの方法による走行距離のタイムから推測する最大酸素摂取量のマトリックス表でもフルマラソン時において最大酸素摂取量の1ml/kg/分の差は概ね4分のようだ。
サブ4達成できるか、できないかの分かれ目であり「明らかな差は認められない」と言って欲しくないぞ。と思うのは俺だけか?
---追記
寝ようと思って布団に横になって気がついた。
走行時の時速10.8kmは所与だから、10.8kmにおける製品着用時の最大酸素摂取量が低位であるということは「楽に走れる」ってことですよね?(そうだよね?)

1 コメント:

匿名 さんのコメント...
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