いよいよスタートの時が来る。
ゴールできるか?スタートして足が痛いようならトラックだけしっかり回って競技場の正面玄関から戻るコース(リタイヤ)も視野に入れていた。
今日の目標はこんな状態なので「完走」なのだが、去年よりは速くゴールしたい。もし、足の具合がなんともないなら100分で走りたいと思っていた(100分はほぼ無理なのは判っていたけど)。
号砲一発!スタート。
自然と軽い足取りでスタートが切れた。
競技場を約3周して、外のコースへ出て行く。2周目でyu1さんと併走「トラック内は飽きるんだよね」とyu1さんの言葉に思わず笑いながらyu1さんとしばし併走して競技場を出る。この調子なら正面入り口から戻らなくてもよさそうだ(4:40/kmくらいのペースだった)
ちなみに左にはGARMIN、右にはS610iをしている。
外に出て、yu1さんは快調に歩を進めるが、僕はちゃんと走るのは3日ぶりなのでここは自重。yu1さんが見える範囲で付いていくことにした。
しばらくすると、ノエルのパパさんが横に並んでくる。年齢を聞いていないが元気がみなぎっている。ファミリーマラソンが良い具合にアップになったみたいで調子はよさそうだ。
彼は余裕がありそうで、いろいろ話かけてくれるが「すまん、おじさんはイッパイイッパイ」(滝汗)の状態。返事もそぞろになってしまった。
時計が壊れて時間の判らない彼に5km地点で「24分12」と教えてあげる。「練習と同じくらいですね」とか言う。僕は「練習ではこんなに速く走らないよ」と答えておく(苦笑)。
というか24分12は、実質自己2番目の5kmタイムだぞ(笑)
GARMINとコースの距離表示が一致しない。まぁ、例年のことで慣れているんだが...ある意味、信頼しているGARMINまかせにしているのだが、曇天や防風林で衛星を捕捉できない局面も多いことが帰宅logを見てわかった。
それでも、このレースだけは「結果が欲しい」(前にも書いたかもしれないが)ので、今日のペース把握は心拍数ではなく、GARMINによる速度(ペース)を指標としている。
どこまで持ちこたえられるかわからないが「5:00/km」をちょっとだけ切れば1時間45分を切るという当初の目標が達成されるのだ。足が痛くなったら「それはしょーないっしょ」だ。
5kmの給水でクリントさんの後ろにつけ給水しやすいようにしたが、それ以降二度とクリントさんと並ぶことはなかった。
往路は総じて上り、この往路を頑張って5:00/kmを切って行かないと目標達成はありえない。GARMINを頼りに頑張るが、それでもところどころに下りと思われるところでは体力温存のため少し気を抜いておく。
ところが10km手前から左足の親指が痛くなって来た。
そもそも僕は上爪なので痛めやすいのだが、今回の場合はほかにふたつ原因があった。
左足の外側部に衝撃があるとふくらはぎがピリッと痛むのでなるべく外側部に体重が載らないように走っていた。自然、拇指球に力が集中し親指に圧力をかける走り方になる。
マラソンを楽しむ会の時にも痛くなり始めたけど、そのときに外側も上手に使うように注意して走るように出来たが、今日はそれができない。
折り返しを過ぎると残りはほぼ全線下り、しかも今日は風のあるところは追い風になる。
往路とは打って変わって楽に5:00/kmが切れる。ところが、楽に切れるということが「楽ができる」と思ってしまって、時々5:00/kmをちょっと超えるLAPが出て来た。
一旦、楽を知った体に鞭を入れなおすのはなかなか大変だ。
こういう時には70歩インターバルをするように練習の時から心がけて来た。
元気よく、腕を振って70歩走る。そして、少し緩めて走り休む。というのを何度か続ける方法だ。
今日のレースは本当に淡々と距離を踏んだので、上記の親指の痛み以外は特にこれといった面白いことがない。特に最近ハーフの距離が折り返し後、ゴールまでが短く感じられ「苦痛に歪む時間が短く感じる」。
それでもキツイものはキツイし、今日の場合は左足の親指が痛くて痛くて...左足の親指が膨張しているような感じがして靴を脱ぎたい衝動にかられていた。
ただ、遠くに白樺高校が見えると「靴脱ぐよりも速くゴールしたほうが楽だな」と気持ちを切り替えた。
白樺高校の前を若干下って行って、陸上競技場に入る小路を左に折れ、マラソンゲート(実際にはないのだが個人的にそういう雰囲気を味わっている)に向かう、マラソンゲートの直前で北の大地さんご夫妻に「たしろさーーーん」と熱烈な応援をいただき残りの約600mにどれほど力を頂戴したことか。
なんというか、ご本人達にはお気づきではないかもしれないけど、たった一言で絶対無二の力が湧く事ってありますよね。
時計を見て目標の1時間45分に間に合うのかどうか、ざっと計算できないほどの酸欠を味わいながらゴールしました。
S610iによる心拍数の推移並びに5kmのLAP、GARMINによる1kmのLAPは下記の通りでした。心拍数、LAPとも後半に向けて低下していますがいつもよりも遥かに安定して(偏差が少なく)いることがわかりました。(GARMINの測位がうまく行っていないことが分かるほどの差が一目わかりますね)
ラップ | 時間 | ラップタイム | 心拍数 | 最大 | 平均 | 最小 | 距離 | min/km |
1 | 00:24:12.60 | 00:24:12.60 | 167 | 174 | 165 | 87 | 5000 | 4:50 |
2 | 00:49:08.00 | 00:24:55.40 | 168 | 174 | 168 | 163 | 5000 | 4:59 |
3 | 01:13:41.90 | 00:24:33.90 | 165 | 175 | 167 | 158 | 5000 | 4:54 |
4 | 01:38:57.30 | 00:25:15.40 | 165 | 170 | 164 | 159 | 5000 | 5:03 |
5 | 01:44:16.40 | 00:05:19.10 | 172 | 174 | 169 | 163 | 1098 | 4:50 |
ゴール後、楽走の幟のところで靴を脱ぎ楽にしていました。
心臓の鼓動と同期するように左足の親指が痛たく、まるこさんの表彰式が終わってからトラック内の水場で足の指を流水で冷やしていました。
ちなみにはまるこさんは女子ハーフの部の優勝の栄冠を勝ち取りました。歴代優勝者として「歴史に名を残す素晴らしい業績です」。
「ああ、これ僕の知り合い」と自慢することにします(大笑)
一応、流水で冷やしスタンドの上を見ると既に幟がありません(笑)。そんなに冷やしていたつもりはないのですが、確かに競技場に人影がまばらになってしまいました。車まで戻り着替えをして帰宅。左足親指に加重がかかるととても痛い。内出血しているのでは?とおそるおそる靴下を脱いでみたら内出血(黒爪)の心配はなさそうです。そのかわり完全にシロツメの状態。
なにはともあれ入浴。入浴後、着替えてさっぱりしたところでちょっと転寝をしてしまいました。
で、転寝から目覚めると微妙に足先が冷たいのです。左写真の親指の先がぬれているのがわかるでしょうか?
思うに爪の下(爪と皮膚?の間)水ぶくれができて、それが破れて水が出た感じです。膨らんだ水ぶくれがやぶれたせいか、親指の痛みは薄らぎました。
こういう状態になって病院にいくと、爪をはがされそうで怖いです。なので行きません(笑)。
この爪の下の水ぶくれが完走と、自己記録の代償ならば高くないと思っています。
今日のところはこれくらいにしておきます。今日の内容を見て、何か書きたいことがあれば、書かせていただくことにします。