-絶え間なく鍛えた者だけに栄誉が訪れる-

2007-10-09

気になったこと-奉仕と感謝-

別に書かなくもいいことだが、思いついて(思い出して)しまったので書いておく。

正直に書くと僕自身もあまり「陸上競技規則」を知っているわけではない。むしろ、ほぼ知らない。ただ、「助力の禁止」という言葉についてはロサンゼルス五輪女子マラソンのアンデルセン選手のゴール前の状況をTVの中継やニュースでご覧になった方なら誰でも知っているのではないだろうか?

ところが「助力」というのはナニ?ということになると僕自身具体的にはあまり判っていない。
で、陸連の公式サイトからルールブックをぱらぱらと読んでみた。
なんで、突然こんなことを調べて見る気になったかというと、先のパイロットマラソンの25km以降に気になる風景を目にしたからだ。

交通規制されていない方の片側の車線をゴール方向へ徐行する車があった。車は「わ」ナンバーでレンタカーだと思う。しばらくするとその車は道路脇に車を止め、中からヴィターインゼリーを手にした男性が出て来た。僕の後ろを走ってる人に手渡しているようだ。
そうこうしているうちに、後方にいたそのランナーに僕は抜かれた。ランナーは女性で年齢は50歳くらいだろうか。さっきの男性とはご夫婦なのだろう。奥さんが走り、ご主人が奥さんのサポートに回る。ご夫婦でマラソンを楽しんでらっしゃるのだなと微笑ましく感じていたのだが、数百メートルごとにそういうサポートが繰り返される。
ヴィターインゼリーであったり、飲料水であったり、エアサロンパス(サロンパスかどうかは見えなかったけど、ご主人が奥さんと併走し、脚や首にスプレーしていた。)であったり、そしてまたヴィターインゼリーだったりした。
奥様はゼネラルテーブルがおきに召さないのか、給水やスポンジはお取りにならない。
何度そいうことがあったかは数えていないけど、「おいおい、いい加減にしろよ」とイラっとくるほどの頻度ではあった。

特にイラつかされたのは、奥さんがご主人になにやら指示をしているようなところだ。
ご夫婦のありようの問題なので僕がとやかく言うのはおこがましいが「ランナーはそんなに偉いんかい!」とその態度を見て同じランナーとして良い気持ちにはなれなかった。

そもそもこれは完全に「助力」に当たるのではないのか?ということと、マラソン大会の為に交通規制がされている道路を大会出場者の個人的なサポートの為に車を乗り入れた行為は「大人気ない身勝手な行為」と思えてしまった。

「助力」というのは「競技会一般規則」第144条にある。また、道路競争については第240条以降に特有のルールが書かれている。
今回の出来事については「助力」というよりも、第240条⑨(5)に「定められた以外の場所で飲食物をとった競技者は、失格とさせられることがある。」に該当し、失格のおそれのある行為だ。
ランナーなら失格となるような行為をしないで走ってください。

僕はルールを大上段に構えて批判しようとしているのでない。もう少し、やりようがあったんじゃないですか?ご夫婦で二人三脚でフルマラソンを楽しむなら「節度」というものがあるでしょうという話です。
もしご主人が自転車にクーラーボックスをくくりつけてサポートに回っていたら、もし奥様がサポート後のご主人に言っていて「ありがとう」の一言が聞こえていたら僕はこのご夫婦を応援していたと思う。

僕自身も奉仕には感謝をあらわすようにしなければね。

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