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2006-08-23

Forerunner201の活用方法-トレーニングログ管理- |トレーニング|

考えていても仕方がないところもあるので、Forerunner201を使ったトレーニング方法について思いついたことをメモしておく。

自分のForerunner201には心拍計が付いていない。心拍計はPolarS610iがあるのだがこの心拍データとForerunner201から得られる各データとシンクロして見る方法が見つからない(自分には作る能力がない:汗)。

マラソントレーニングの肝は「心拍計を使ったトレーニングについて考える」に書いた通り、

  1. 心肺機能の強化
  2. 三種類の脚筋のバランス良い強化
  3. 効率の良いランニングフォームの形成
であり、特に1、2の組み合わせのトレーニングが必要だ。と結論付けた。
3についてはForerunner201をもってしてもその効果は期待できない(笑)ので、ここでは割愛する。

単純に書けば心拍計を使う代わりにForerunner201を使うにどうするか?ということになる。
心拍数管理においては
  • LSD(50~60%)
  • Jog(60~70%)
  • スロー ペース走(70~80%)
  • レースペース走(85%前後)
  • ハイペース走(90~95%)
をトレーニングに使用する目標心拍数にしたので、これに照応する速度(ペース)を設定すれば似たようなトレーニング効果が期待できそうだ。心拍数に照応するペースはかれこれ心拍計を使って3年という経験が助けになった。一応、下記にメモしておく
  • LSD(8分~7分/km)
  • Jog(7分~6分半/km)
  • スロー ペース走(6分半~5分40秒/km)
  • レースペース走(5分40秒~4分45秒/km)
  • ハイペース走(4分/km前後)
データ解析ソフトウエアにGarmin謹製のTraining Center、ポピュラーなGPSデータやHRMデータを蓄積、解析できるサードパーティー製のSportTracksがあり、自分はこの両方とも使っている。
いずれの解析ソフトにも上記ペースを「Zone(ゾーン)」として設定できる。
SportTracksの場合、「Settings」>Analysis>Edit Pace Zone で任意に設定できる。
Training Centerの場合は「ユーザープロファイル」から「速度ゾーン」として任意に設定できる。
いずれのソフトウエアも使い方(操作メニュー等)に少々癖がある。特にSportTracksはなれるまで時間がかかるかもしれない。
SportTracksの場合、左にメニュー一覧のように配置されているが、それぞれウィンドウの左上に○で囲まれた▼がある。それをクリックすると各ウィンドウの表示切替メニューが出る。表示の切り替えは「データの切り口」の変更と同義。まぁ、とりえず闇雲に表示を切り替えてみると面白いかもしれない。

さて、左は上記ペースゾーンを設定し、ForerunnerのデータをSportTracksに取り込んだもの。
「Summary」の▼を押し、「Pace」を選択して現れる「Pace Distance」の▼から「Total Time/Zone」を選択した状態。
下段中央付近に現れる棒グラフはZoneで設定したペースで何分走っていたかをあらわしている。
棒グラフ右側の空中写真上の水色ラインは走ったコースということになる。







左はSlow Paceの棒グラフをクリック(上段の一覧表の該当欄をクリックしても同じ)したところ。
右空中写真に当該ペースで走行した区間が赤色表示される。
つまり、どのペースでどの部分を走ったのかが分かる仕組みになっている。(オートLAP機能を使えば「最速LAP」「最低LAP」の場所も分かるのではないだろうか?)

この機能を使えば、トレーニング計画の通り練習できたかをチェックしやすいのではないだろうか?
また、左メニュー一覧からOther Tasks > Select view から Report でWeekly Summary、Monthly Summaryが選択できるので、1週間、1ヶ月単位で似たような分析が可能ではないだろうかとメニューをいろいろいじってみたが「Zoneごとの集計」はないような気がする(まだ2日しかデータが蓄積されていないので詳細不明)。これは長期に亘るトレーニングが「バランスの良く出来たか」をチェックする際に困るなぁ...

左はGarminのTraining Center。
似たようなことができるはずだが、設定したゾーンによる振り分けは右中段の一覧表に「時間」と「距離」で表示されいる。構成比は無く強度のバランスが「直感的」に分かりづらい。

まだあまり使っていないので間違っているかもしれないが、こちらは「週間」「月間」「年間」等の長期間のデータ分析は出来ないようだ。

練習計画をWork Outで作成して、Forerunnerに転送できるらしい。(自分にとっては重要な機能じゃないな)



バランスの良いトレーニングが出来たかどうかは日々のチェックも必要だろうが、もう少し長期に亘って検討されるべき問題だと思う。そういう意味でForerunner201から得られるデータが豊富なのに、豊富なデータを生かせない解析ソフト(特にTraining Centerのデキは悪いような気がする)にちょっと失望しておく。

HRMデータがインポートできるので、PolarS610iで蓄積していたHRMデータを全部インポートしてみた。(Polar Precision Performance SW(以下PPPSWと表記) と SportTracks と重複してデータを管理するのは面倒だが、それはしかたのないことだな)

左側のスクリーンショット・中央下側には縦に心拍数、横を距離とした心拍数の推移グラフが表示されている。
これはPPPSWでも見れるが、結構お気に入りのグラフ。PPPSWもそうだが心拍数とペース(速度)との関係が分からないグラフになっている(ペース、心拍数の重ねグラフを表示させる方法があるかもしれないけど)。
右側のスクリーンショットの同じ場所には「運動強度」の構成がグラフ化されている。これで今日の目標にあった強度で実施できたか確認できる。


左は月ごとの運動強度(心拍数水準)平均がグラフ化されており、右端が年間の運動強度(心拍数水準)平均となっている。
8月は今のところ「もっとも低強度のトレーニング」ということが分かるが、グラフの高さが「期間平均」なのに注意。
で、その内容が分からない。
右側は月間トレーニング時間がグラフ化されている。8月のトレーニング時間は2番目に多いのが分かる。
これは自分だから分かることだが、8月は「低レベル運動」を「長く」実施しつつ、ところどころに「短時間」であっても「最高強度」の運動を混ぜるという練習をしている。こうしたトレーニング意図がこの二つのグラフから読み取ることは困難だろう。もし、トレーニング時間のグラフが「運動強度別に色分け」されていたらもっと平易にその意図が分かるのではないだろうか?また、将来「過去の記録を参考にする」場合にも有益な情報になると思うのだが...


ここ二日使ってみて自分が「欲しいと思う機能」としては
  • Track dataの結合機能
  • 週間、月間、4半期、半期、年間と長期間にわたるデータ集計、分析能力
    • 各期間ごとに運動強度構成比(心拍数レベルでもスピード(ペース)レベルでも良い)をグラフ化してほしい。
    • 心拍数推移とペース(スピード)推移の重ねグラフが欲しい。
  • 別個にインポートしたGPSデータとHRMデータのシンクロ補正機能(ハードウエアが異なるので必ずしも時間が一致しない。というかほぼ一致しないはずなので、摺り合わせる機能)
いずにしてもまだ使い始めて間もないので、自分の勘違い・間違いがあるだろう。勘違い、間違いは随時訂正していきます。

2 コメント:

匿名 さんのコメント...

 私はPCに詳しくないけど、FRとポラールのデータをスポーツトラックスで結合できると良いですね。活用法、注目しています。

たしろ さんのコメント...

To:北の大地さん
Polarのデータを取り込むことはできました。せかっくなので過去のPolarのデータを全て取り込んでみました。
SportTracksはなかなかイケていると思います(細かい要望はあるのですが)。
トレーニングの目的はより速く、より遠くへ(どこかで聞いたな)なので、結局のところデータは「成果」の客観的評価と「反省材料」で、これを生かして次のトレーニングの立案に役立てるかの繰り返しですよね。
未だ暗中模索の状態です(汗)。