しゃむたさんからご紹介いただいた本が到着したので、早速 読んでみた。
僕がランニングを始めたのは5年前なので、この本の著者の抱いた「ランニング文化」の違い(わが国と欧米との違い)が良く分からない。
内容自体も以前から書き溜めていた内容を含めたものになっているようで、古くは1975年ころの話から最近までの話題がある。そんな事情のせいか、最初から「ランニング文化」の違いについて言及し、欧米のそれがあたかも優れているかのような書きだしなのだが、「文化に優劣があるのか?」と読んでいて反発させられた。
この第一印象がこの本を読むにあたって大きな障害になり、なかなか読み進めることができなかった。
それでもなんとか苦痛に耐え、目次から興味のあるところを探して拾い読み、やっとの思いで読了した。読了後、筆者の主張は「文化の優劣」を問題にしているのではなさそうなことに気が付いたので、今は「それなら、あんな書き始めをしなければ良いのに...」ぐらいにしか思っていない。まぁ、とにかく、洋の東西を問わず「走りたいから走る」というランナーはいるが、欧米には走りたいランナーがいるなら「走らせてやろうじゃないか」というボランティアの存在が凄いし、そういうランナーを応援する人たちもたくさんいる。そして、社会のシステムもそれを当然だとするふところの深さがある(わが国との比較)のが分かった。
具体的には大きなマラソン大会(N.Y.マラソン、ボストン、ホノルル、ベルリン、ロンドン等では)でも楽しみ方というのも色々あって
- 時間制限なしで
- ランナーとして
- ボランティアとして
- 沿道応援として
- 大会スタッフとして
- etc
色々な楽しみ方があって、それが実現できるというのは良い環境だろうと思う。
で、結局この本の主張はなんだ?ということになると「マラソンを取り巻く環境」の
- 海外事情
- 国内事情
- 国内でマラソンを通じて社会に貢献しようとしている人
日本人は人の紹介というと「○○といえば、この人!」みたいな紹介の仕方にしかできないのだろうか?その道の人たちには「有名な人」かもしれないが、少なくても僕は知らなかったし、ましてや普通の人は知らないんじゃないかな?少なくても、広く「楽しさを広めよう」とするなら人物を紹介する場合の方法は考え直した方が良いと思う。とんでもなくつまらない本だと気持ちが曇ってたが、最後の「あとがきに代えて」を読んでそんな気持ちは霧散した。
「東京夢舞いマラソン」。
こいつは凄い。
本書の本文の内容は、「あとがきに代えて」に隠れる「東京夢舞いマラソン」の前振りだと思う。
本書をお手にされた方は「あと書きに代えて」を最初に読み、本書冒頭から読まれるようにお勧めしたい。
「★★☆☆☆」
あとがきを読まなかったら★ゼロだったな。
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