ichanさん、かくてさん、KuriさんととかちeRCでチームを作り鵡川ししゃも駅伝大会に出場した。
ichanさんがロールスロイス(自称)で迎えに来てもらい、メンバー全員をピックアップ、帯広を07:00に出発。
十勝はやや風が強いものの「晴れ」ており、さすが「晴れ男」と感心しつつ鵡川へ向かう。日勝峠にさしかかると天候が怪しくなり、曇ったり小雨がパラついたりする状態。特に風が強いのは車に乗っていても分かる程度だ。
出発時には調子の悪かったカーナビも順調に作動し始め、鵡川の「ワーカム北海道」のテストコースへの順路が示されている。カーナビの有用性についてかなり懐疑的だったが僕ではあるが、コースへの道順がカーナビに表示、最短ルートを示してくれる様子を見て「カーナビの重要性を認識」。なんだかんだで予定通りにコースに着いた。
会場にはたくさんの人がいて、雰囲気は完全にお祭りのような感じ。町をあげての大イベントだということが良く分かる。
天候は晴れ間の覗く曇りといったところか、ただ風がスンゴイ強いし、寒い。
適当な場所に荷物を置いた。着替えをするのが億劫なほど寒い。が、着替えをしないと走れないし、着替えをしてアップ(むしろ、暖を取る為)することに。
既にファミリーマラソンや8km駅伝が行われており、会場は競技会ムード満点だ。
コースは鉄アレイ型の周回コース。バックストレートも見えるので観戦には最適だと思うし、走る方もスタート(中継)地点とバックストレートの2回観客の前を通過することになるので、応援する方も走る方も「燃えるコース」。
そんな様子を目にしつつ、ゆっくり暖とりアップをしておく。
そもそも駅伝なんていうのは初めてだし、4.4kmのレースも初めて。要領もペースもよく判らないので、どうしたらいいのだろうか?と思っていたが寒さで思考はまとまらない。緊張してなかったというよりも、考えることができなかったというのが正解だ(笑)。
1走の集合がかかり、襷をもらってスタートラインに並ぶ。襷は特に意味はないが、好きなのを選べというので一番上にあった「緑」の襷にした。
そもそも、襷ってどうするの?と思っていたら、回りの1走ランナーが「襷の仕方は陸連の規定にある」とか講釈している。
「えーーーっ!そんなのシラネェ」とか思いながら、大体のところを教えてもらいつつ襷をかけておく。知らないことばかり(襷の話だけなんだが)のような気がして、緊張の糸がシッカリと張り詰めていく。根が素直な僕はそれが端から観ていても分かったらしい。チームのみんなに「緊張しているなぁ」と思わせたらしい(笑)。
齢48歳のおやじの緊張するサマは格好よくないが、緊張するものはする。
とりあえず、襷の問題は解決した。あとはペースをどうするか?という深刻な問題があるのだが、少々飛ばしすぎても4.4kmならリタイヤすることはないだろう。希望としては中段くらいで次走のKuriさんに襷を繋げたいところ。(ここでも「中庸値の原則」という実に日本人的感覚が支配する:笑)
そういったこともあって、前と後ろの状態を確認しつつ「中段」に位置取る。
で、なにやら全部で96チームが参加という。中には実業団もあり、地元の高校野球の球児によるチームもあり、20年前は女子高生だったであろうお母さん達の女子高生コスプレのチームあり、ドラゴンボールZ(ゴクウ)もいたり、同窓会チームもあり、真剣でもあり賑やかでもあり華やかでもある。
10秒前からカウントダウン。一斉にスタート。
ホームストレートはやや下り。あまり暖まっていない体も下りで楽に走れている。どのくらいのペースか分からないのでS610iを見ながら「165」で走り、ラストの直線に入って170以上まで頑張るのが上品なペース配分だろうか。と思いながら走る。ホームストレートエンドは何度なのか知らないけれど「壁」のようなバンクがあり、コースは全体的に左に傾斜している。前を行くランナーはコースの内側の舗装のない砂利の部分(ここが傾斜のないところ)を走っていく。砂利が大きくて走りづらそうだったので、僕は舗装されている部分の内側ぎりぎりのところを走るが、傾斜があって走りづらいし僕の内側を走るランナー達と比べて距離的なロスも大きいことに気が付き、砂利部分に足を踏み入れる。
そうだ、こういう情報をリレーの時に次走のKuriさんに伝えようと、しっかりと記憶しておく。
2コーナーを回ってバックストレートに入りしばらくすると他のランナーのペースが微妙に上がる。ははぁーん、応援で速くなっちゃうんだなと思いながら、順位を変動させないように僕もペースアップ。
中継地点の裏側のバックストレートを走っていくと「たしろーーーっ、たしろーーーっ」とKuriさんの声、実名プレイは去年の釧路湿原以来だったのでちょっとビックリしたが、声の方を見て声援に応えておく。
このあたりから僕のちょっと前を行くおねーさんが邪魔になり始めた。抜くと抜き返されるし、僕が少し後方に下がると僕の前によれてくる。左に寄れば左によれ、右に寄れば右によれてくる。息遣いも荒いので苦しくなっていて少し足元がフラフラするのかな?と思っていたが、かなり邪魔になってきた。
3コーナーから4コーナーのバンクを下るところで抜こうかと思ったらおねーさんが先にペースをあげた。なんとなく離されるがしゃくだったのでついて行き、4コーナーを抜けてホームストレートへの上りで抜く。
この直線がクセモノで、8km駅伝を見ていた限りではなぜかこのストレートだけを死に物狂いで走るランナーが多い。まぁ、観客も多いので確かに見せ場であり、競り合いになると誰彼から応援の声がする。そういう応援の声を浴びて走るのは「きもちいぃ~」のだろう。そういうのを見ていたので、ストレートのラスト500mで抜かれるのはちょっと嫌だなと思っていた。
背後から足音が聞こえる。おねーさんの足音ではない。すると、あのランナーかな?と思い当たる。
残念ながら僕もまだ余力があるので抜かれるわけにはいかないのだ。とちょっとペースアップ。その足音が遠ざかる。
残り500mになった時、別の足音が背後から近づく。「来たっ」と思う間もなく「さぁーーーっ」と二人に抜かれる。抜かれるは残念だが、目前にペースの落ちたランナーがいる。抜かれた数だけ抜き返せ!が駅伝の原則(本当か?)。頑張って抜いて、襷をはずし、中継所のKuriさんを探す。一番右側に手を振り、声を出すKuriさん発見。
なんだかよく判らないがスパートしてKuriさんに襷を渡す。襷を渡すときに少々併走して情報伝達をしようとしたが声にならず。単に襷を渡しただけだった。(ダメすぎる:笑)
20分切りましたよ。とichanさんとかくてさんからねぎらいの言葉をかけられる。あんなに寒かったのに汗がだらだらと滴になって落ちる。
チップを外し、ドリンクをもらい。体が冷えないようにブレーカーを身にまとい。Kuriさんの応援と写真撮影をする。(機器の操作に不慣れなため、あまり上手に撮影できなかった:笑)
自分の番が終了したので、冷静に走ったコースを見ることが出来た。バックストレートってゆるやかに上っているんだと初めて気が付く。そりゃそうだ。だって、スタートから2コーナーを抜けるまでくだりだったもの。そうとう舞い上がっていたらしいぞ > 俺。
で、3走のichanさんに襷をつなぐKuriさんが帰ってきた。なんか、ちょっと回りのランナーから察するに順位を上げてきららしいぞ。ichanさんのブレーカーを預かり、中継所付近で襷リレーの様子をデジカメに収めようとそれらしき場所でカメラを構える。無事に襷が渡るがシャッターチャンスを逃してしまうダメな俺。手元の時計を見るとKuriさんは僕と同じくらいのタイムで帰って来た。踵が痛いといっていたが流石だ。
ichanさんがホームストレートから姿を消して間もなく、暗い雲が広がり一瞬の通り雨が来る。晴れ男転じて嵐を呼ぶ男になった(笑)。ichanさんが中継地点のバックストレート付近に帰ってくる。今度は上手に写真が撮れたぞ(機器の操作にはやはり習熟が必要だな:笑)。
ichanさんは前半抑え気味のようで少し余裕を残しているのが分かる。それでも快調なピッチで足をすすめて、ホームストレートに帰って来た。さっきとは別人のichanになって。
手を振る幅、スピード、そしてピッチも速くいかにもスパートしているのが遠くからでも分かった。かくてさんも既に中継地点でスタンバっている。そして、無事に襷リレー。
かくてさんも少し抑えつつホームストレートを1コーナー方へ消えて行った。
かくてさんには、コーナー内側の砂利コースの情報をKuriさんとの話で概略は伝えてある。その成果は無関係だが、バックストレートに姿を現すが速い。力強いフォームがガシガシ上ってくる。力走の様子をデジカメに収め、声援を送っておく(流石に3人目なので一番よい撮影ができた。何度もいうが、機器の操作には習熟が必要なんだよ:笑)。
いよいよホームストレートの向こうがわにかくてさんの姿を発見。ゴールの瞬間をデジカメに収めようとゴール地点で待つ。
見ていても速いのは分かる。おかげでゴールの写真のシャッターチャンスがずれ、出来上がりを確認したら写真の右端にかろうじて写っていた。かくてさんのスピードを僕が追えなかった証拠だな(機器の操作には、オペレーターの感覚も重要だということを知る)
こうして、とかちeRCの初代駅伝チームのレースは終わった。
17.6kmを4人で繋ぎ、01:13:44。36位/96チーム中だった。
初めて駅伝だったけど、素直に面白かった。
なんというか、こういう狭い周回コースでの駅伝だったので、むしろ4.4km×4リレー風。
観る方もトラックでのリレーを見ているような感じに近いと思った。それが良い具合に臨場感があって応援にも熱が入るんだと思う。
誰彼かまわず応援し、出店もあたったりと昔の運動会みたいで、とても楽しかった。
-絶え間なく鍛えた者だけに栄誉が訪れる-
2007-10-22
第4回鵡川ししゃも駅伝大会
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4 コメント:
手に汗握る実況中継、おもしろかった~。凄いわ!
To:北の大地さん
おもしろく読んでいただきありがとうございます。
本当に老若男女を問わずいろいろなランナーが走っていました。
来年はご一緒できるといいですね。
お疲れ様でした。いや~楽しかったですね。たしろさんのレポート臨場感があってつい引き込まれます。現実よりも面白いかも。(笑)
To:ichanさん
面白かったですね~
まぁ、多少の脚色はありますが(笑)、面白さを伝えたかったもので...
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