-絶え間なく鍛えた者だけに栄誉が訪れる-

2008-04-30

マラソン 実践力アップ マニュアル-ランニングマガジン・クリール監修-

先日、花粉症対策のGoodsとして「花粉鼻でブロック」を購入したことは書いていたと思う。
購入先はアマゾンだったのだが、たまたま「マラソン実戦力アップマニュアル―目標タイム別3カ月トレーニング計画 (B・B MOOK 480 スポーツシリーズ NO. 355)」というのを見つけて同時に発注していた。

本書は平成19年7月5日発行とあるので、H18にクリール誌で特集された記事を昨年の東京マラソン以降にまとめて発行された本なのだろうと推察する。

僕はいわゆるランニング雑誌を毎月定期購読していないし、毎月立ち読みしているわけでもない。本書のよう雑誌の特集連載?をまとめた本が出ると予測してわけでもない。
全くの偶然に入手した本であるが、この本に限っていえば雑誌を毎月買って読んでいるよりも全体が一冊の本になっているので全編の見通しがよいし、読み返すにあたって一冊で済むので便利じゃないだろうか?

本書の内容は副題として「普通のビジネスパーソンが2年でサブスリーになる方法」とある。
誰でも2年でサブスリーになれるとは思っていないが、それを目指す「方法」すなわち練習メニューが書かれている。
レースの3ヶ月前からの練習メニューが乗っているわけだが、現在の走力(フルマラソンの完走タイム)と目標タイムとの組み合わせで「Aクラス」「Bクラス」「Cクラス」に区分して練習メニューを例示しており、更に各クラスごとにより細分された目標ごとに異なったメニューが示されている。

3ヶ月のメニューだが、それ以前にある程度の走りこみ(基礎部分)をしているというか、走ることが日常習慣として定着しているランナーであることが前提。
練習の内容はその目的がはっきりと明示されており「これができたら次はこれ」とか「これができないなら、できるまで続けてみる」とか「ちょっとしたレベルアップの為のヒント」等が書かれている。

今自分のやっていることを本書に書かれている練習メニューやその目的に照らし合わせてみると「少し背伸びした内容」のような気がした。

いわゆる市民ランナーの多くは具体的な練習計画や練習メニューを作成することはしても、練習の成果を途中でチェックした成果を基に修正する指標が分からず無理に練習を消化したり、できないものはできないと自分で作った練習メニューを放棄し、目的の不明確な練習を漫然と繰り返すランナーが多いのではないだろうか?

もちろん僕もそんな標準的なランナーの一人なのだけれど、市民ランナーは監督であり、コーチであり選手でありサポーターでもある。
練習の目的と目的に合致する具体的な練習メニューの立案、練習への取り組みと練習成果の客観的な把握と反省、新たな練習メニューの作成はランナー自身が行わなければない。
本書はそんな一人何役もこなす市民ランナーになにがしかのヒントの多い本だと思う。

本書は雑誌の特集記事をまとめたものなので★はつけない。

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