-絶え間なく鍛えた者だけに栄誉が訪れる-

2006-12-20

カーボンシートの秘密

先日洗濯したGT-2100だが、ついでカーボンシートを剥がしてみようかと思い、靴の中を見てみた。剥がそうとしたが簡単には剥がれそうもないので、諦めたが、カーボンシートに損傷を発見してしまった。
場所は左写真の赤○で囲ったところ(このブログの写真は全てクリックすると拡大された写真になります)、丁度拇指球付近に若干の割れがある。
既に約一年で600kmを使っているので寿命と言えば言えなくも無いが、GT-2100自体は踵も補修したので、まだまだ使える状態だし、今後も積極的に使って行きたいと思っている。この状態について気になったので、「プロが教えます!正しいランニングシューズの選び方!」というブログでおなじみのシューズマスターにメールしていた。その返事が昨夜来た。

この損傷が及ぼすカーボンシートの機能への影響についてのシューズマスターの所見は「問題なし」だった。

理由も教えていただいたのだが、カーボンシートの機能というか作用について私自身誤解があった。また、私と同じ誤解をされている方も多いのではないかと思うので自分の誤解していたところを正直に書いておく。

私はカーボンシート特性の構造的特長について次のように解釈していた。

(そもそも専門知識がないので、カーボン素材の特質がどのようなものなのかは知りません。なので、あくまで私的かつ直感的な感想という表現が正しいかもしれません)
格子状に編んだカーボン繊維を樹脂(エポキシ系?、ポリ系?)で挟んだ下敷きのようなものであり、
カーボン繊維の持つ剛性、樹脂の持つ屈曲性ばかりに気をとられていたような気がする。
つまり、想像していた機能と効果は
  • 格子状にあまれているカーボン繊維による一定方向への屈曲、復元による直進性の確保
  • 適度な剛性を持った屈曲性による正しい筋運動効果(使っていない筋肉を使うなど)
  • 屈曲したカーボンシートの復元力を利用するバネ効果
だった。
このような理解だったので、自分のカーボンシートの損傷が結構「重大」な損傷に思えた。
つまり、割れたり、カーボンシートがヘタったりしては上記の「屈曲性、復元性」が劣ることになり、結果としてカーボンシートチューンの意図する効果が得られないのではないかと誤解していた。

ところが、シューズマスターが教えてくれた「カーボンシートのポイント」は上記にあらず(あるかもしれないが、それよりも)、カーボンシートの形状にあるということが分かった。素材はその形状を保つために必要な素材だったのだろう。(この形状がどのような役割をするのかは、シューズマスターの意匠にかかわることかもしれないので、ここではその説明は割愛する。)


また、今回の写真を見たシューズマスターから次のようなアドバイスを頂戴した。
それにしても「たしろ」さんも拇指にかなり力が入っているようですね。
その過緊張が抜ければタイムロスを吸収できますよ。
ありがたいアドバイスである。実は自分でも気になっていたところだ。
具体的な練習方法については特に書かれていなかったが、下腹筋を鍛え、5本の指で踏み出す(踏み切る?)感覚をもつといいのかしら。と妄想しておく。

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