-絶え間なく鍛えた者だけに栄誉が訪れる-

2006-12-09

LYTERACER修復計画(その2、踵補修編:前編)

昨日の続き。

靴の中はまだ生乾きであるが踵補修の作業には影響ないのでいよいよSHOE GOOで踵補修の開始。

おおまかな作業方針として、「磨耗した分だけSHOE GOOで補充する」。具体的な作業としては、補修部分に簡単な型枠を作り、その型枠の中にSHOE GOOを流し込む魂胆。

そもそもどれくらい減っているのか、もともとミッドソール(白)から何ミリの高さ(深さ)のアウトソールなのか計測した。左写真を拡大するとメモリが読めると思うが、ミッドソールから概ね3mm厚がアウトソールの厚みだ。








そうすると、高さ3mmの型枠を作れば良いので、コピー紙を3mm幅で長さ20cm程度になるように採寸し、カッターで切り出した。







型枠をシューズに付ける前に、よごれ落としとSHOE GOOの接着力アップのため、SHOE GOOに付属してるやすりを使い、補修する箇所に「あらめ」を作っておく。








さて、いよいよ型枠をシューズに貼るのだが、左写真のように幅広の透明なテープの上端と型枠の上端をそろえて切り出した型枠用の3mm幅の紙を貼る。
そして、型枠下辺を写真右側のようにミッドソールのラインにあわせて踵に幅広テープを使って固定する。



この踵のアウトソールがどれくらい減っているか、アウトソール(黒)と紙の枠(白)の差(青で囲った部分)が分かるだろうか?
この差が磨耗した分なので、これをSHOE GOOで補充し、補修することにする。







型枠沿いにSHOE GOOを搾り出し、付属のヘラで型枠までSHOE GOOを塗り重ねた。
左の写真ではSHOE GOOを盛った下に白地で三角形状にミッドソールが見える部分があるが、その部分を残すことは技術的に困難だったので、右写真の通り完全に塗りつぶしてしまった。


左右の靴とも同じ作業を施した。SHOE GOOを塗ったあと、SHOE GOOの体積が減少するせいだろうか、塗りつぶした中央あたりが型枠より窪んでしまった。
まぁ、こういうのは多重塗りが基本だろうから、あとで補填しなければならないな。

ということで、完成までにはまだ少々時間がかかりそうだ。(現在、SHOE GOOを乾かし中)

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