伊東市長の号砲一発!
左腕のFr201そして右腕のS610iのスタートボタンを順に押し、雪崩をうって一斉にスタート。
おかげさまで目標の2時間半を切り、2時間26分16秒でゴールすることができました。左はFr201の記録。
既に観察力が鋭い人はお気づきでしょうが、Fr201の記録によれば距離が440mほど足りないみたいです。また、公式タイムが手持ち時計より速くなっているというのも初めての経験です。
それはともかく、コース上に設定された距離表示でS610iを使って記録した5kmごとのLAP表は下記の通りです。
ラップ | 時間 | ラップタイム | 心拍数 | 最大 | 平均 | 最小 | 距離 | min/km |
1 | 00:23:36.60 | 00:23:36.60 | 167 | 169 | 162 | 80 | 5000 | 4:43 |
2 | 00:47:38.20 | 00:24:01.60 | 164 | 169 | 166 | 159 | 5000 | 4:48 |
3 | 01:10:51.50 | 00:23:13.30 | 164 | 175 | 163 | 159 | 5000 | 4:38 |
4 | 01:35:53.20 | 00:25:01.70 | 161 | 168 | 163 | 158 | 5000 | 5:00 |
5 | 01:58:46.80 | 00:22:53.60 | 159 | 180 | 162 | 153 | 5000 | 4:34 |
6 | 02:26:16.80 | 00:27:30.00 | 162 | 166 | 160 | 154 | 5000 | 5:30 |
また、心拍数の推移のグラフは下記の通りです。
上記の表については3LAP目と5LAP目のタイムが異常値を示しているように思えます。
また、左グラフは一目で右下がりのジリ貧状態であると思います。
START~5km
ichanさんへのコバンザメを決め込んでいたので、しっかり付いていく。が、Fr201のペース表示が4:20~4:45の間です。心拍数も168近辺でうろうろ。
「先生!速い過ぎです」。
往路は概ね向かい風、当然体力を消耗することが予想される。5分/kmぎりぎりくらいで後半に余力を残しておきたいので、ichanさんから離れペースを落としにかかる。
しかし、一度勢いづいたペースはなかなか落ちない。金先生が著書で書かれていた「つまる感じ」の狭い歩幅を実践してもなかなか落ちない。まずい。ひじょーーーにマズイ。
5~10km
落とそう、落とそうと思っても全然ペースは落ちない。
僕はなんで、そんなに速く走ってんだ?と自問するも「どうしようもないベサ」。まずい、まずいと思いつつ流れに身を任せるしかない状態。
LAPボタンを押すと10kmを48分切り。サックリと自己記録を更新してしまう罠。
10~15km
約3分の貯金が出来てしまた。こうなると、ペースが自然に落ち(バテて)た場合のことを考え始める。
あと20kmを103分で走れば目標達成なのだ。(まぁ、たいしたことないのだが、妙に落ち着く)
あと少しで15kmの折り返しだ。すれ違うランナーに知った人はいないか、注視していたつもりだが全然発見できず。一杯、イッパイで注意力が散漫だったかもしれない。
15km地点でLAPボタンを押す。23分!!???
オイ、こら!なんでそんなに速い?とパニック状態。「たしろさんガンバ!!」と声を何度か聞いた気がしたが声の主を発見できず。ダメな僕。
15~20km
そろそろ心拍数を上げたくても(キープしたくても)できなくなってきた。コースが上っているのか、下っているのかすら良くわからなくなってきた。
160はキープしないと!できれば165にしないと!と自分に言い聞かせ。70歩インターバルをやる。
「いち、にい、さん...ななじゅう」と頑張り走で数え、その後は呼吸を落ち着かせる。これを何度か繰り返し163前後の心拍数をキープするように努力する。
このころランスカのお姉さんの後ろを走る。今年はランスカが流行なのか?と思いながらいると、スカートが翻ってショートスパッツ(ショートタイツ?)が見えてしまった。別にパンチラを期待していたわけではないが、それなら最初からショートスパッツで走れよ!とツッコミを入れたくなるってのが人情(いや、男心というか男の下心?)だろう。
20~25km
あと10kmと思った途端。あれ?もう終わるのか?という変な感情が湧き上がる。
砂利道を抜け、堤防上を走る。
このころから足のクッションがヘタってきたのか、鉄板の上をはだしで走る感じがしてきた。着地の衝撃がバンバン来る。加えて、堤防の舗装が妙に傾斜していて走りづらい。
もう、なんかよくわからない。僕は速く走れているのか?撃沈しつつあるのか?
LAPが速過ぎる。おかしい、距離が短い。
短いといっても、途中の距離表示が短いだけで、しっかり30kmあるハズだ。だまされるな。気を抜くな。こんなことはよくあることだ。
と自分に言い聞かせる。
25~30km
Fr201の距離では残り5.5kmだ。
あと31分で5.5km。5分45秒/kmくらい(この時は実のところ計算できていなかった。帰宅して計算してみると5分38秒/kmでないとダメだ)で2時間半は切れる。
Fr201のペースは5分20秒~5分30秒/km。余裕で間に合う。少しペースを落としたい。と悪い癖が出る。
そのとき、僕の右側から「たしろさん」とカナダさんが併走してくる。僕は「もう、イッパイ、イッパイ」と答える。カナダさんはじわじわと僕の前に出て行く。多分、カナダさんは最初からきっちり5分/kmのペースで走っているハズだ。ここで置いていかれる「カナリやばい」と直感した。僕も頑張る(上記心拍数グラフの5LAP以降の軽い盛り上がりがそれ)。それでもジワジワと離される。ウルトラランナーの底力を見せ付けられておく。
「あと4キロだよ!」と沿道からの声、このままズルズル後退するのはまずい。自分をだまし頑張る。しばらくすると沿道から「あと4キロだよ!」の声。(死ね。僕は一歩も進んでないのか!と心でドツキながら走る)
張りつめた気持ちが萎える。とその時、ichanさん発見。
見えると気持ちに張りができる。カナダさんも近くにいる。離されるな、追え!付いていけ!
「あと2kmです。頑張って!!」という声。(僕は絶対にダマされないぞ:笑)
競技場らしきものが見えるのに一向に近づいている気配がない。これは札幌マラソンの雰囲気?人間の精神力を試しているワケ?
着地の衝撃をバンバン受けながら、堪えて走る。
やっと競技場に入る。トラックのクッションがやさしい。こんなに軟らかかった?
走りやすさを取り戻し、トラックの300mは元気に走れた。
ゴール!手元の時計及び距離は冒頭の写真の通り。
キツネにつままれた感じがする。距離も時間も。
なんかだまされている?距離も時間も。
ゴール後、ドリンクを貰い地べたに座りこみ靴を脱いで、バンバン衝撃を受けた足を点検する。
白爪はないみたい。クロツメも大丈夫。左足裏の親指と人差し指の間のところにマメが出来ていた。ああ、そういえば痛かったな。
左はFr201のLogをSportTracksで取り込んで得た1kmあたりのLAPタイムである。
上記5kmLAPタイム表にある4分30秒台で走れた区間などあり得ないことが判る。
距離が短いという疑惑はあるにはあるのだが、Fr201の数字も「たぶん、こっちの方が正しいだろう」という程度で、Fr201絶対に正しいとも言えない。
それはそれとして、コース上に示された距離表示についてどの区間に問題がありそうなのかを調べてみた。実測したわけではなく、Fr201のLogにある時間と距離の関係とS610iで取ったでLAPタイム(Splitタイム)によるFr201の付け合せで検証してみた(ただし、延べ距離はFr201の計測数値である29,889kmとした)。
Fr201のLogを見ると延べ距離は29,889mだが、冒頭の写真では29,560m。この辺もよく判らないな。
具体的には、S610iで記録されたスプリットタイムの時、Fr201のLog上どの地点を走っていたのかを記録上探すという方法(但し、二つの計測機器のLogが秒単位まで完全に一致していないので、前後の最寄りの数字を調べた)。
コースの 表示距離
| Fr201上の距離
| 区間距離
| コース距離表示上 でのmin/km
| 区間距離で 補正したmin/km
|
5km
| 5,043
| 5,043
| 4:43
| 4:40.9
|
10km
| 9,919
| 4,876
| 4:48
| 4:55.7
|
15km
| 14,650
| 4,731
| 4:38
| 4:54.5
|
20km
| 19,737
| 5,087
| 5:00
| 4:55.2
|
25km
| 24,387
| 4,650
| 4:34
| 4:55.4
|
30km
| 29,889
| 5,502
| 5:30
| 4:59.9
|
やはり区間距離が短いところでは速いペース(min/km)が記録されており、区間距離で補正したペースを計算してみると納得の行く数字が得られた。